イーサリアム(ETH)とは?特徴やビットコインとの違いなどを解説!

「イーサリアムは他の通貨と何が違うの?」

「イーサリアムの将来性はあるの?」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで本記事では、イーサリアムの特徴や将来性について解説していきます。

目次

イーサリアムとは?

イーサリアムは、2015年にヴィタリック・ブテリンというロシア系カナダ人のプログラマーが中心となって開発されたプログラムを実行するためのプラットフォームの名称です。

イーサリアムの基本情報は、以下の通りです。

通貨単位ETH(イーサ)
公開日2015年7月
価格約36万円(2024年1月15日時点)
時価総額約64億円(2024年1月15日時点)
時価総額ランキング2位
ホワイトペーパーhttps://ethereum.org/ja/whitepaper/
公式サイトhttps://ethereum.org/ja/

イーサリアムは、ビットコイン(BTC)に次いで時価総額2位(2023年12月現在)の仮想通貨になります。

イーサリアムは、さまざまなアプリケーション(特定の作業の目的に応じて設計されたもの)プログラムができるように開発されたブロックチェーンのプラットフォームです。

このプラットフォーム内で使用する仮想通貨をイーサ(ETH)といいます。

プラットフォームを意味する「イーサリアム」暗号資産を意味する「イーサ」、2つはまったく別物になので、混合しないようにしましょう!

イーサリアムの特徴

イーサリアムの特徴は、以下の通りです。

  • スマートコントラクト
  • dapps

イーサリアムは、2つの特徴によって注目されている仮想通貨です。

スマートコントラクト

スマートコントラクトは、プログラム可能な契約や取引を「特定の条件が満たされた場合に、決められた処理が自動的に実行される」といったブロックチェーン上での自己実行型コードになります。

スマートコントラクトの例として、自動販売機が挙げられます。

”自動販売機は、購入者が欲しい商品を選択し、代金を投入するという、ルールがあります。

設定されたルールを満たすと、自動販売機は商品を払い出すというプログラムが自動で実行されます。”

スマートコントラクトにより、中央管理者が存在せずとも、コストを削減しつつ取引や契約の実行を自動で効率的に行うことができます。

更に、取引や契約はインターネット上で閲覧可能なため透明性と信頼性があり、改竄の対策にもなっています。

イーサリアムとは、ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能の一つをを組み込んだ、分散型のプラットフォームのことを意味しています。

DApps(ダップス)

DAppsは、日本語で分散型アプリケーションと呼ばれており、ネットワーク上で、ブロックチェーンを用いたサービスやゲームを提供するアプリケーションの総称です。

従来の中央集権型アプリケーション(XやFacebook、GoogleSearchなど)は、中央のデータベースにユーザーのデータやシステムの情報が格納されていて、アプリケーション提供者やサービスプロバイダーが所有・管理しています。

サーバーが停止、故障したり、サーバー自体に攻撃を受けると、多くの利用者のデータが危険にさらされる可能性があります。

そのため、利用者はその中央機関に依存する形となります。

一方で、DAppsはブロックチェーン技術を活用して中央機関を排除しているため、透明性とセキュリティの安全性を持つ新しい形態のアプリケーションが実現されるようになりました。

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコインとイーサリアムの違いは以下になります。

  • 利用目的 
  • 発行上限 
  • 手数料

時価総額1位と2位の仮想通貨ですが、利用目的や技術的にも全く別の通貨です。

購入を検討している人は是非参考にしてみてください。

利用目的

ビットコイン(BTC)

主にデジタル通貨として決済手段目的で誕生しました。

また、デジタルゴールドとも呼ばれ、主に資産保全や投資の手段としても利用されます。

イーサリアム(ETH)

新たな資産やアプリを開発するためのプラットフォームとして誕生しました。

ブロックチェーン上で取引を自動実行する際に使用され、分散型サービスに利用されます。

発行上限

発行上限
ビットコインイーサリアム
2,100万枚上限なし

ビットコインは、上限が2,100万枚ですが、イーサリアムには上限はありません。

発行上限がないと、いつまでもその通貨を発行することができるため、希少性は低くなり、通貨価値が下がっていってしまう可能性があります。

しかし、イーサリアムは「Burn」という発行枚数を減らす仕組みを採用しているため、通貨価値が暴落する可能性は対策されています。

イーサリアムのBurnについては、「イーサリアムの将来性」で解説します。

手数料

承認・送金時間
ビットコインイーサリアム
約10分約15秒

ビットコイン(BTC)

ビットコインは、ブロック(仮想通貨を送付する際の取引情報を集めて格納したもの)の承認・送金完了まで約10分になります。

ビットコインの手数料は、送金やデータの取引を行う際に発生する情報の量や複雑さに依存しています。

つまり、取引のデータの量が多いほど、手数料も高くなります。

手数料の高いものから順番に処理されるため、結果的に手数料が安いものはなかなか処理されずに送金遅延が起こります。

これらの問題は利用者の増加に起因しており、総じてスケーラビリティ(システムの規模や負荷の増大に対応できる能力や度合い)の問題と呼ばれている。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムは、ブロックの承認・送金完了まで約15秒です。

イーサリアムは、ブロックチェーン上で取引を行う際に「ガス代」という手数料を支払う必要があります。

ただ、イーサリアムは、ビットコインよりもスケーラビリティが高いとされています。

これは、ネットワークがより多くの取引を同時に処理できるという意味であり、ユーザーが待たずに取引を行えるという利点があります。

イーサリアムの将来性

今後・将来性が期待されている理由を解説していきます。

  • アップデート 
  • ビットコインとの連動 
  • Burn
  • AI予測

イーサリアムは、スマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)の特徴、ビットコインとの違いから今後期待されています。

アップデート

イーサリアムにも課題点や問題点があるものの、将来に向けて定期的に行われるアップデートにより改善され、機能の向上を図っています。  

2022年9月に行われたThe Merge(ザ・マージ)というアップデートでは、PoWからPoSへの移行(マイニングの報酬が得られる仕組みが変更)がされました。

ビットコインにも使われているPoWですが、マイニングに消費される年間の電力消費量は、ベルギー1国の量を上回っており、環境や資源の保護という観点から批判的な意見があります。

よってイーサリアムは、電気消費量を大幅に削減できるPoSへ移行を決めました。

ビットコインとの差別化もありますが、環境に優しく持続可能なブロックチェーンネットワークになり、今後注目される可能性が高くなっています。

繰り返しのアップデートは、技術の進歩やユーザーの要望に応え、プラットフォームの長期的な成功を確保するために行われます。

そのため、実際に大型アップデート前後の時期には価格上昇の要因になります。今後の大型アップデートにも注目しましょう!

2024年以降にも継続的なアップデートが予定されているイーサリアムは、今後の将来性も高いと言えます。

ビットコインと連動

価格チャートをみれば、イーサリアムはビットコインの値動きに連動しています。

ビットコインが値上がりすれば、イーサリアムも同じように値上がりが期待できると考えられる。

その逆も考えられるので、ビットコインの動向にも合わせて注視する必要がある。

ビットコインとイーサリアムは共に大きな市場で取引されており、現金化や取引のしやすさにより、高い流動性が確保されています。

この流動性は価格の急激な変動を抑制し、相互の取引において価格連動性を生む一因となっています。

規制の変更や技術的なアップデート、売買を行う人の市場心理の変化などがビットコインとイーサリアムの両方に影響を与える可能性があります。

Burn

イーサリアムは発行上限のない仮想通貨ですが、過度な発行による供給を抑制し、通貨の希少性を維持する「Burn(バーン)」と呼ばれる仕組みを採用しています。

Burnは、仮想通貨を運営・発行する人たちが、既に発行し市場に流通している暗号資産の枚数を減らす行為のことです。

仮想通貨のBurnは、株式の「自社株買い」に似ています。

「自社株買い」は、企業が自分自身の株式を市場から買い戻す方法です。

これによって企業の発行済み株式数が減り、各株式の希少性が高まります。

同様に、「Burn」は仮想通貨が一部をBurnすることで、通貨の発行量を減少させ、各通貨の希少性を高めることが目的です。

発行上限を設定しないことで、将来のネットワークの変化や状況の要求に応じて対応し、インフレーションやデフレーションの問題に対処できます。

AI予測

最近注目されているのが、仮想通貨と人工知能(AI)の組み合わせです。

仮想通貨市場は巨大な量のデータがリアルタイムで変動しています。

AIは、取引の過去のデータをもとに価格のパターンやトレンドを分析し、将来の価格動向を予測することができます。

上記により、AIと仮想通貨は相互補完関係にあり、未来に大きな期待が寄せられています。

AIの精度が上がるほど、仮想通貨の価格予測もより正確になり、公正性と透明性が保たれ、投資家にとってプラスになるでしょう。

技術が進化すると共に、AIと仮想通貨の結びつきは、これからもさらに強化されていくでしょう。

イーサリアムの購入手順

購入手順は、以下の通りです。


取引所を選ぶ 

日本円を入金

購入

取引所を見つけて本人登録

イーサリアムを取り扱っているサイトは多数ありますが選ぶポイントとして、手数料の安さや仮想通貨の種類の豊富さ、最低取引金額などを自身の利用目的に合わせて選ぼう。

コインチェック

取引所アプリでダウンロード数はNo1の実績がある。

初心者が分かりやすいアプリになっており、取引手数料も無料なので、余分な出費がかからず購入できます。

DMM Bitcin

入出金ともに手数料無料で、他の取引所に送るのも無料です。

LINEで気軽に問い合わせできたりサービスも充実している。

レバレッジ取引も可能なので、自分に合った取引所を見つけたら、本人確認書類の写真を提出して取引所で確認が終わると口座開設完了になります。

申請して1日〜1週間で開設できます。

最近では「即日」で口座開設できる取引所が増えているので気軽に始めることができます。

日本円で入金

取引所には複数の入金方法があり、銀行振込やコンビニ入金、クイック入金があります。

銀行振込

年始年末などを除いた平常時、振込可能です。

他の入金方法に比べて手数料は低いですが、振込が時間外になると反映が翌営業日になったり、システムメンテナンス等でアカウントへの反映に時間がかかることがあります。

コンビニ入金

手続きが簡単で、銀行振込に比べて口座への反映が短いので利便性も高い方法です。

クイック入金

取引所で利用可能なインタ-ネットバンキングでクイック入金サービスを利用し、指定された金額を即時入金する方法です。

金融機関の営業日にも左右されないため、急な値動きにも対応可能です。

取引所ごとに対応している入金方法や手数料、処理時間が異なります。

※海外の仮想通貨取引所は日本円を入金しての取引には対応していません。

取引したい場合「日本の取引所で仮想通貨を購入し、海外の取引所に送金し取引する」のが一般的です。

日本には仮想通貨の購入や送金する際の手数料が無料の取引所もあり、そういった取引所を利用すればコストを最小限に抑えられます。

購入

取引所に入金できれば、あとはイーサリアムを購入するだけです。

仮想通貨は、株式などと比べて少額から投資できるのが魅力です。

取引に慣れるまでは、一度に利用する金額は抑えて、余裕資金の範囲内で投資しましょう!

まとめ

今回は、イーサリアムについて解説しました。

イーサリアム(ETH)は、ブロックチェーン技術の進化を牽引し、新たなデジタル革命において重要な役割を果たすと見られます。

今後より多くの人が注目するでしょう。

仮想通貨の購入を考えてる方は、少額からでもイーサリアムを購入してみてはいかがでしょうか。

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