世界中で盛り上がりを見せているインターネット上の仮想空間「メタバース」。メタバース内でアルバイトの求人募集も出ており、新しい働き方として仮想空間で働くことが可能です。しかし…
- 仮想空間で働くイメージが湧かない
- メタバースを始めるリスクはないのか
- メタバースでアルバイトの始め方が分からない
上記のように、さまざまな悩みを抱えている人は多いです。
そこで今回は、前半でメタバースの特徴やメタバースアルバイトの事例・メリットから注意点など、詳しく解説します。
記事後半では、メタバースアルバイトを始めるための具体的な始め方や今後の将来性などを詳しく解説します。
ぜひ最後までチェックしましょう。
メタバースとは?

メタバースとは、インターネット上に構築される仮想の三次元空間です。
仮想空間では、現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並んでいます。
ユーザーは仮想空間内の自分自身であるアバターを使って、散歩をしたりショッピングをすることも可能です。
また、他の参加者とコミュニケーションを取りビジネスを行うことも可能です。
メタバースの特徴

メタバースの特徴を4つに分けて解説していきます。
- 永続性がある
- チャット機能があり、リアルにコミュニケーションがとれる
- 経済活動ができる
- 現実に縛られない非日常体験ができる
それぞれ順番に解説していきます。
永続性がある
メタバースは3Dで空間に奥行きがあり、現代社会と同じように永続性があります。
従来の2Dの空間と比べ、ユーザーが世界観に入り込むことができるのも特徴です。
チャット機能がありリアルにコミュニケーションができる
メタバースには、音声チャット機能が搭載されており、リアルタイムでユーザー同士でコミュニケーションがとれます。
そのため、対面でコミュニケーションが苦手な方でも、安心して楽しめます。
全世界のユーザーが同時に接続でき、自宅にいながら世界中のユーザーとコミュニケーションが取ることが可能です。
メタバースを通してリアルの友達になる方も少なくないので、交友関係を広げて行きたい方におすすめです。
経済活動ができる
メタバース内で獲得したNFTアイテムを売買すると仮想通貨に変えられるので、現実世界で利用できます。
現実世界のように、土地を購入して
不動産取引をするなど、さまざまな点で経済活動が可能です。
経済活動ができるメタバースは今後、さらに注目されていくでしょう。
現実に縛られない非日常体験ができる
メタバースは仮想空間なので、空を自由に飛んだり、アバターの手を伸ばせたりといった、現実ではできないことが可能になります。
上記のように、メタバースでは自由に空を飛ぶことができます。
物理法則を無視した体験ができるので、現実に縛られない非日常を体験できます。
メタバース内で働けるアルバイト

メタバース内で働ける職種は、以下の3つです。
- メタバース内の商品説明や販売をする仕事
- サービスや製品を開発する仕事
- コンテンツを製作する仕事
それぞれ順番に解説していきます。
メタバース内の商品説明や販売をする仕事
メタバース内で販売するものは、「メタバースシステム」や「メタバースの広告枠」などです。
メタバースシステムの販売とは、現実世界で経営している店舗についてメタバースの世界で広告する活動を指します。
メタバースの広告枠の販売とは、広告代理人の仕事にとても似ています。
広告代理店に在籍し他社の広告枠を売るだけでなく、メタバース運営企業に所属し自社の広告枠を売ることも可能です。
一方、最近では「デジタルアイテム」「投資商品や保険などの自社製品」を販売する「D2A(ダイレクト・トゥ・アバター)」と呼ばれる販売方法も増えてきています。
D2Aとは、アバターのユーザーに直接サービスやモノを売る、新しい販売方法です。
これらの販売を円滑に進めるには、マーケティング力がとても大切になっていきます。
サービスや製品を開発する仕事
メタバース関連の仕事の中でもトップクラスの求人数なのが、サービスや製品を開発するエンジニア職です。
その中での代表的な職種が以下の3つです。
- プログラマーエンジニア
- インフラエンジニア
- ハードウェア開発者
それぞれ解説していきます。
プログラマーエンジニア
メタバースの開発はゲームの開発と似ているので、プログラマーエンジニアの技術が無くてはメタバースは作れません。
メタバースの開発にはゲームエンジンを使います。
現時点ではUnityというゲームエンジンを使用しメタバースを作っている方が多数です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、システムのインフラであるネットワーク・サーバー・データベースなどの構築や管理を専門とする仕事です。
具体的な仕事内容としては、下記の4つになります。
- 要件定義
- 設計
- 構築
- 運用・保守
1つずつ順に解説していきます。
要件定義
最初の工程としてあるのが「要件定義」です。
クライアントや社内からの要望を聞き、その要望が実現できるか・どのような仕様のシステム開発を行うかを決定します。
全体の基盤となる作業なので、要件定義が今後のプロジェクト自体の成否を分けると言っても過言では無いでしょう。
設計
次の工程は「設計」です。
設計は「基本設計」と「詳細設計」の2つあります。
まず、基本設計では、システム開発の概要を設計します。
使う機器やOS、メモリなどで何を使用するか、どのような機能を入れるかを一通り記載する作業です。
次に、詳細設計ですが、基本設計に記載した概要をより詳細に設計書にプロセス化する作業です。
構築
設計が終わったら設計書を「構築」する工程に移行します。
インフラ構築とは、完了した設計書をもとに、ネットワーク環境を整え実際にネットワークに繋がる状態にすることです。
そのため、ネットワーク機器の調達や設定・設置をしたり、サーバー構築の様々な作業を行います。
作業終了後は、設計書通りの動作が行われるか、通信料が増えてもネットワークに繋がるかなどをテストします。
運用・保守
最後の工程は「運用・保守」です。
工程内容は、構築が完了しているシステムインフラが安定に稼働するように管理と監視をします。
また、何か障害が発生した際は、対応するのも業務の一環です。
特徴としては、前工程で設計された設計書をもとに業務を行うので、エンジニア経験が少ない方でも担当できます。
インフラエンジニアとは、ユーザーがストレスなくメタバースを楽しむためのいわゆる「縁の下の力持ち」的な仕事と言えるでしょう。
ハードウェア開発者
ハードウェア開発者とは電気機器本体や周辺機器・電子回路の設計を行う仕事です。
いわゆる、新しい機能を搭載したりするモノづくり系の職種です。
具体的な仕事内容としては、下記の5つになります。
- ハードウェアの要件定義
- 図面作成・設計
- 機能の実装・プログラミング
- システムの稼働・安全テスト
- 顧客への営業・説明
ただし、メタバース内のハードウェアを開発している日本の会社はごくわずかなので、ハードウェアを開発したいと強く望むなら、海外企業の求人に応募することをおすすめします。
ハードウェアの要件定義
最初の業務は「ハードウェアの要件定義」です。
クライアントや開発チーム全体で「どんな製品を作るか」を話し合い、決めます。
会議を通して製品のコンセプトが決まり次第、搭載したいシステムや装置を搭載できるよう、設計時の条件を決定する業務です。
図面作成・設計
次の業務は「図面作成・設計」です。
要件定義で決定した製品のコンセプト・条件に沿って、CADなどの設計ツールを使いより具体的な図面を作成する業務です。
機能の実装・プログラミング
次の業務は「機能の実装・プログラミング」です。
設計図が完成したら、プログラミング機能を使って必要な機能・プログラミングを実装していきます。
パソコン作業だけでなく、基板の製造・パーツの取り付けなどの業務も行うため、機械に関する豊富な知識が必要になる業務です。
システムの稼働・安全テスト
次の業務は「システムの稼働・安全テスト」です。
機械の動き方・システムに問題が無いかをテストし、テストの結果が製品の機能性・安全性に直結するため、責任重大な作業です。
顧客への営業・説明
最後の業務は「顧客への営業・説明」です。
ハードウェアエンジニアは「プログラミング・設計が中心」というイメージが強いと思いますが、場合によっては営業も行います。
コンテンツを製作する仕事
エンジニア以外にも新しいコンテンツを作成するデザイナー職があります。
例えるなら、エンジニア職はメタバースの骨格をつくる仕事です。一方、デザイナー職は骨格に対して綺麗に肉付けをします。
デザイナー職の代表格は以下の2つです。
- 3DCGデザイナー
- UI/UXデザイナー
それぞれ解説していきます。
3DCGデザイナー
デザイナー職で企業が求人を出しているほとんどが「3DCGデザイナー」です。
主な仕事内容は以下の3つです。
- キャラクターを作る
- アイテムを作る
- 建築物を作る
これらを作る際によく使われるソフトは、以下の2つです。
- Maya
- Blender
Maya
Mayaとは、AutoDeskによって提供されている、総合型のハイエンド3DCG製作ソフトです。
3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっているため、Mayaのみで3DCG制作が可能です。
他にも、Mayaにはカスタマーサポートが搭載されており、3DCGソフト初心者でも簡単にサービスを利用することができます。
一般的に3DCGソフトは英語対応のソフトが多いのですが、Mayaは日本語に対応しています。
そのため、英語が苦手な方でも、比較的簡単に操作することができます。
Blender
BlenderはオランダのNaN社によって1998年にリリースされた3DCGソフトです。
無料ソフトで使えるソフトでありながら、様々な機能が利用できるメリットがあるため先ほど紹介したMayaにも肩を並べるほど、注目のある3DCGソフトです。
他にも、日本語に対応しているので英語が苦手な方でも使いやすいのもメリットの一つになっています。
UI/UXデザイナー
主な仕事内容は以下の2つです。
- 使いやすいメタバースを作る
- 使いやすいWebサービスを作る
個別のアイテムではなくユーザー全体の構成や流れをデザインする仕事です。
これらを作る際によく使われるソフトは
- Figma
- Sketch
などです。
メタバースでアルバイトするメリット

メタバースでアルバイトをするメリットを3つ紹介していきます。
- 在宅勤務ができる
- 身だしなみに気を使わなくてよい
- 新しい出会いが増える
在宅勤務ができる
メタバースはインターネット上の仮想空間なので、インターネット環境があれば世界中どこからでもアクセス可能です。
会社に通勤する必要もなく、自宅で在宅勤務ができます。
もちろん自宅でなくとも仕事が可能なので、ライフスタイルがより自由になるメリットもあります。
今後拡大していく市場なので、コロナ渦による仕事の減少も問題にはならないでしょう。
身だしなみに気を使わなくてよい
出勤する仕事の場合、朝の時間がない時でも身だしなみを整えなければならないので、時間がかかるデメリットがあります。
一方で、メタバースのアルバイトは自宅で完結するので、身だしなみに気を使わなくてよい点がメリットと言えます。
また、職場やお客さんの視線を気にせず仕事ができるので、ストレスの軽減にもつながります。
人間関係が苦手な人にとって、身だしなみに気を遣わなくていいのは大きなメリットでしょう。
新しい出会いが増える
メタバースには世界中からたくさんの人が同じ仮想空間に集まるため、アルバイトを通じて新たな出会いがある可能性も秘めています。
例えば、現実世界で中々出会えないような有名人や他国の人ともメタバースを通して気軽にコミュニケーションが取れます。
もちろん、メタバースでアルバイトをするだけでなく、ユーザーとして参加することも新しい出会いにつながるでしょう。
メタバースでアルバイトするデメリット

メタバースでアルバイトをするデメリットもあります。
メタバースでアルバイトをするデメリットは、以下の3つです。
- 長時間パソコンを使うことによる目の疲労や運動不足
- アルバイトの求人数が少ない
- 仕事相手のリアルな顔が分からない
長時間のパソコンを使うことによる目の疲労や運動不足
メタバース内でのアルバイトはパソコンを通して行うため、長時間同じ姿勢でいることになります。
デスクワークに慣れていない方は腰痛・肩こり・目の疲労といった症状が現れる可能性があります。
長時間座り続ける場合は、ゲーミングチェアなど体にかかる負担が少ない椅子を用意しましょう。
また、メタバースのアルバイトの中には体の動きを反映させるものもあります。
体を動かすアルバイトの場合、立ったり動いたりするので、運動不足の解消に繋がる可能性があります。
アルバイトの求人が少ない
メタバースは最近になり注目され始めたので、メタバースへの参入企業自体少なく、アルバイトの求人数は少ないです。
そのため、仕事が見つかりづらい可能性があるのもデメリットと言えます。
記事後半に記載していますが、メタバースでアルバイトを見つける方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事相手のリアルな顔が分からない
メタバースに参加している方はアバターと言われる仮の姿なので、仕事相手のリアルな顔が分からないというデメリットもあります。
直接顔を合わせるわけではないからこそ、アルバイトをする時に相手と丁寧にコミュニケーションを取ることが重要です。
自分の意見をしっかりと伝え、相手の意見を理解しようとする姿勢が相手とのより良い関係を築いていくことができます。
メタバースアルバイトの始め方

「メタバースを始めるのに手間がかかりそう…」と考える方は少なくありません。しかし、始め方の流れを把握すれば、簡単に始められます。
メタバースの始め方は、以下の通りです。
- 暗号資産取引所を開設し購入
- メタバースのアカウント作成し通貨購入
- メタバース開始
暗号資産取引所を開設し購入
メタバース内で使われる通貨は暗号資産なので、暗号資産を買うための暗号資産取引所の口座を開設する必要があります。
開設の際に初心者でも使いやすい「Coincheck(コインチェック)」というアプリがおすすめです。
口座の開設が完了したら次は、暗号資産を購入しましょう。
購入方法は以下の手順です。
- 日本円で購入したい分のマネーをCoincheck(コインチェック)に振り込む
- 暗号資産を使い、購入する
メタバース内で使える暗号資産は日本円で買えないものも多く存在します。
日本円で購入できない場合、海外の暗号資産取引所でビットコインを購入し、暗号資産を購入する必要があります。
手順は以下の通りです。
- Coincheck(コインチェック)に日本円を振り込んでビットコインを購入
- 購入したビットコインを海外取引所へ送金
- 送金したビットコインで暗号資産を購入
上記の手順は、ゲーム内で資産運用する際に必要なので覚えておきましょう。
メタバースのアカウントを作成し通貨購入
次は、メタバースのアプリをダウンロードし、アカウントを作成しましょう。
ダウンロードが完了したら、通貨購入に移ります。
仮想通貨をゲーム内で使用するには仮想通貨ウォレットに送り、メタバースサービスと連携させる必要があります。
有名な仮想通貨ウォレットに「メタマスク」があります。
メタマスクはGoogleの拡張機能から無料でダウンロードできます。
メタマスクでウォレットの作成を行い、サービスと連携させてゲーム内で通貨が使えるようになります。
メタバース開始
ここまで準備が完了したら、さっそくメタバースゲームを始めましょう。
最初はゲームの使用や内容を確認しながら遊び、慣れてきたら通貨でアイテムの購入や資産運用を始めていきましょう。
メタバース内でアルバイトを探す方法3選

ここでは、メタバース内でアルバイトを探す方法を3選紹介します。
- メタバース専門の求人サイトを利用する
- メタバース関連企業の公式ホームページから探す
- SNSを活用して探す
メタバース専門の求人サイトを利用する
現実世界のアルバイトを求人サイトやアプリで探すのと同じように、メタバース内の仕事にも専用求人サイトがあり、自分に合った仕事を探すことができます。
メタバース専門の求人サイトの中でもオススメなのが「メタジョブ」です。
メタジョブとは、メタバースを活用した事業に取り組む企業と、メタバース内で働きたい方を結びつける、ジョブマッチングサービスです。
メタジョブは登録無料で誰でも利用可能です。
メタバース関連企業の公式ホームページから探す
メタバースの仕事の求人は、メタバース事業を行っている企業の公式HPからでも見つけられます。
中でも人気なのが「Cluster」「XR CLOUD」の2つです。
Clusterというメタバースを運営しているクラスター株式会社の公式HPでは、エンジニア職のUnityエンジニアやデザイン職の3DCGデザイナーなど、幅広い人材を募集しています。
SNSを活用して探す
メタバースの求人はSNSからでも探せます。
アバターワークは話題性があるため、企業側がSNSで情報を拡散しています。
そのため、メタバース企業のSNSをチェックしておけば、求人募集を見つけることができます。
SNSの中でもオススメなのがTwitterです。
Twitterはどの企業も公式アカウントを保有しているので、比較的簡単に求人募集を見つけやすいです。
メタバースアルバイトに関するよくある質問

最後に、メタバースアルバイトに関するよくある質問に答えていきます。
- メタバースでアルバイトをすると就活に有利になるか
- メタバースアルバイトで取得できる資格
- メタバースでアルバイトする際の必要な資格はあるか
メタバースでアルバイトをすると就活に有利になるか
メタバースアルバイトの職種には、エンジニア職・デザイナー職・マーケティング職といったさまざまな職種があります。
そのため、上記の職種で働きたい方がメタバースでアルバイトをすると実践形式で学べるため、就職に有利になります。
メタバースは今後、市場規模が1兆円を超えると想定されているだけでなく、最先端技術が駆使されています。そのため、アルバイトで将来性のある最先端技術を学べるのは、キャリア拡大に繋がる可能性が高いです。
メタバースで取得できる資格
メタバースで取得できる資格はありません。
しかし、Unity関連の資格・3DCG関連の資格を取っておくと、メタバースのアルバイトに採用されやすくなります。
メタバースでアルバイトする際に必要な資格はあるか
メタバースでアルバイトをする際に必要な資格はありません。
現時点では、「メタバース」という言葉の定義すら定まっていないくらい最先端な技術です。
今のうちから勉強を始めておくと、数年後にスキルの高い人材として優遇され、高収入を得られる可能性があります。
キャリアを広げたい方や、収入を高めたい方はメタバース関連の勉強を進めておくことをおすすめします。
メタバースでアルバイトをして稼ごう!

メタバースの最先端な技術を体験しながら、アルバイトをして稼ぐ経験はとても貴重だと思います。
今後メタバースの需要は増えていくので、今からメタバースの世界に慣れていくのも良いでしょう。
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